微分の定義
初等的な微分の定義は以下の通り。
(1)
関数の積・商の微分
関数の積の微分
(2)
(3)
ここで
(4)
したがって、
(5)
これより以下を得る。
(6)
関数の商の微分
(8)
(9)
これより(7)を得る。
合成関数の微分
(10)
とおくと、
(11)
逆関数の微分
(12)
(13)
とおいて、合成関数の微分より、
(14)
媒介変数表示
(15)
、とおいて、
(16)
初等的な微分の定義は以下の通り。
(1)
(2)
(3)
ここで
(4)
したがって、
(5)
これより以下を得る。
(6)
(8)
(9)
これより(7)を得る。
(10)
とおくと、
(11)
(12)
(13)
とおいて、合成関数の微分より、
(14)
(15)
、とおいて、
(16)
中心極限定理(central limit theorem: CLT)は、一言で言えば次のようになる。「母集団がどのような確率分布に従うとしても、標本の数を十分大きくしたときには、その合計値あるいは標本平均は、正規分布に従う」
具体的には、母集団の平均を、標準偏差をとし、が十分に大きいとき、
中心極限定理は、一般には以下のように表される。
(1)
これを少し変形すると、
(2)
たとえば、サイコロを回振った目の合計を考える。全て1(合計が)や全て6(合計が6)というケースは稀なので、その間の値になりそうだと予想される。
中心極限定理を用いると、個のサイコロの目の平均と分散より、個のサイコロの目の合計は、に従うことになる。
これをRの下記コードで試してみた。一回の試行でサイコロを投げる回数をn.dicesに設定して、その平均を求める試行を1000回繰り返す。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 |
n.dices <- 5 n.data <- 1000 num.data <- lambda * t.obs data <- c() for (i in 1:n.data) { data <- c(data, mean(as.integer(runif(n.dices, min=1, max=7)))) } ranks <- seq(0, 6, 0.5) hist(data, breaks=ranks, prob=T, main=paste("n =", n.dices)) curve(dnorm(x, 7/2, 35/12/n.dices), add=TRUE) |
n.dicesの回数を変化させた実行結果は以下の通りで、このケースの場合は、=10程度でもかなり平均の周りに尖った分布となる。