キットの回路図で、7セグメントLEDの保護抵抗をコモンアノードに1本だけ接続している例があった。
一般には複数のLEDにはそれぞれに保護抵抗を繋ぐべきとされている。並列接続のパーツに同じ電圧がかかったとき、同じVfでも多く電流が流れる特性のLEDにより多くの電流が流れるから、というのは理解できる。
そこで、手持ちの7セグメントLEDの各LEDの特性値を調べてみた。回路図は大したことはないが、折角描いたので記録しておく。
抵抗Rをいろいろな値のものに変え、Vr、Vfを計測してIfを算出した。その結果は以下のようなグラフになった。
dpを含めた8つのLEDのうち、fだけ特性が大きく違っている。この場合、1つのLEDに電流が集中するのではなく、同じ電圧でfだけが暗くなることになる。
もしこのfの特性が逆で他のLEDの特性曲線より左側に来ると、同じ電圧をかけた時にfだけ大きな電流が流れることになる。
ただ、一般的なLEDであまりばらつきが大きくないとすると、概ね規格値のVfとIfを実現するような抵抗1つでも大きな問題はなさそうだ。どのみち大きな影響を受けるLEDはデータシートから外れているので、このように一つ一つ特性曲線を確認せずに抵抗を繋ぐ限り、影響は変わらないといえる。