古事記~国生み~須佐之男命
海原を納めるよう命じられた須佐之男命だが、これに従わず泣き続け、伊邪那岐命から追放される。
伊邪那岐命は天照・月読・須佐之男にそれぞれ昼の高天原、夜、海原を治めるよう命じたが、須佐之男命だけはこれに従わず、顎髭が伸びて胸に達するほど長い間泣き続け悲しんでいた。その様子は、青山も枯山となり、川や海の水も涙となって枯れてしまうほど。
このため、悪霊の災いが五月の蠅のように起こった。
理由を聞いた伊邪那岐に、須佐之男は母のいる根の国に行きたいと答え、怒った伊邪那岐は須佐之男を追放する。
そこで伊邪那岐神は引退し、今は近江の多賀神社に祭られている。