PHP – 雛形 – JSの確認ダイアログとの連動

概要

PHPでHTMLを操作する際、formからの送信前にユーザーに確認して、OKの場合だけ値をPHPで受け取る方法。

  • form要素のonsubmit属性で確認用の関数のreturnを設定
  • JSで確認用の関数を準備(return true/false)
  • submitに対する処理を普通にPHPで記述

実装例

以下のHTMLでは、form要素の属性でonsubmit="return ask()“を設定。true/falseを返すask()関数は別途定義している。

HTML側でask()の結果がfalseのときは先へ進まず、trueの時にPOSTが実行される。

PHP側では、HTMLからPOSTされたときの処理を普通に書けばよい。

 

 

なお上の例では関数ask()を別に定義したが、以下のように直接confirm()関数を書き込んでも実行される。

<form onsubmit="return confirm('本気ですか?')">

 

JS/ES – 雛形・テンプレート

記述場所

bodyセクションの最後かheadセクション内。headセクションに置く場合はDOM生成後に必要な処理は以下の中に記述。

window.onload = function() { ... }

無名関数はアロー関数() => {}でもよい。

DOMの操作

DOMの取得

bodyの取得

document.body

要素名で取得

var element = document.getElementsByTagName('要素名');

'Elements'と複数形であることに注意。結果は配列になる。

idで取得

var element = document.getElementById('ID名');

ID名は#を付けない。結果は単体のDOM。

DOMの内容

要素.innerHTML

innerHTMLプロパティーで直接参照・設定

DOMの作成

var element = document.createElement('要素名');

DOMの追加

body内の指定要素の前に追加

document.body.insertBefore(追加要素, 指定要素);

body内の最後に追加

document.body.appendChild(追加要素);

指定要素の中の最後に追加

指定要素.appendChild(追加要素);

 

JQuery – 要素指定方法

基本形

要素種類

$('要素名')

全てのp要素の色が緑になる。

id指定

$('#id値')

id=1の要素が赤くなる。

クラス指定

$('.class値')

class='target'が指定された要素が青くなる。

包含関係

$('セレクター1 セレクター2')

スペースで並べる→セレクター1に含まれるセレクター2

$('セレクター1 > セレクター2')

'>'でつなぐ→セレクター1直下のセレクター2

$('セレクター1 + セレクター2')

'+'でつなぐ→セレクター1の次に現れるセレクター2

属性値指定

1つの属性値

HTML中の要素のうち、特定の属性が指定された要素をJQueryで指定したい場合。

$('要素名[属性=値])

value属性が"1"div要素が赤くなる。

2つの属性値のAND

$('要素名[属性1=値1][属性2=値2]')

name属性が"NAME"value属性の値が"VALUE"div要素の色が黄色になる。

 

JS/ES – 画像ファイルを読み込んでcanvasに表示

概要

JS/ES/JQueryで、ローカルのファイルを読み込んでcanvasに表示する手順。

大まかな流れは以下の通り。

  1. Imageクラスのオブジェクトを準備する
  2. document読み込み後(onload/ready)に以下を実行
    1. canvas要素の取得
    2. canvasからcontextの取得
    3. 画像ファイル選択時の処理
      1. 選択されたファイルのFileオブジェクトの取得
      2. FileReaderオブジェクトを構築
      3. FileReaderdata:URLとして読み込み
      4. FileReaderの読み込み完了時のリスナー登録
        • 読込後にリーダーの読み込み結果をImage.srcにセット
    4. Imageオブジェクトのロード後のリスナー登録
      • context.drawImagecanvasに描画

HTML

body内のhtmlは以下の通り。

input要素のtype属性をfileとすることで、HTML5のAPIが利用可能となる。

canvasのサイズは、ここではhtmlで設定しているが、スクリプトで動的に設定して画像サイズとcanvasのサイズを合わせることもできる。

JavaScript

全体の構造は以下の通り。ドキュメント内でグローバルに使う可能性があるImageオブジェクト以外は、onload/ready後の処理に入れている。

 

 

JQuery – 子要素の参照・操作

番号指定による子要素の参照

$('child_elements:nth-child(n)').method();

child_elementsに疑似クラスnth-child(n)を適用してn番目の要素に対してmethod()を適用する。child-elementsは複数の子要素の親要素ではなく、子要素である点に注意。たとえばul li要素の場合、childe_elementsulではなくliになる。

child-elementsは、親要素・子要素のセットでも書ける。たとえば<p id=”parent">要素の子要素に複数の<span>要素がある場合、次のように書ける。

$('#parent span')

さらにこれらの子要素のうちn番目を操作したいときは疑似クラス:nth-child(n)をつけるが、n以外は文字列となるため、文字列と数値の結合かテンプレートリテラルを使う。

$('#parent span:nth-child(' + n + ')')
$(`#parent span:nth-child(${n})`)

全ての子要素の参照

ある親要素の子要素全てを参照したり操作したりしたい場合、children()メソッドを使う。この場合は疑似クラスの:nth-child()と違って、親要素に対してメソッドを実行する。

$('parent_element').children().method()

 

JS/ES – 配列の先頭・末尾要素の追加・削除

概要

配列の先頭や末尾の要素について、追加や取出し・削除に関するメソッドが準備されている。

これらによって、配列をキューやスタックのように使うことができる。

末尾要素の操作

push~末尾追加

push()メソッドは引数の内容を配列の末尾要素として追加し、戻り値として追加後の配列の長さを返す。

pop~末尾取出し・削除

pop()メソッドは配列の末尾要素を1つ削除し、削除した内容を戻り値として返す。

先頭要素の操作

unshift~先頭追加

unshift()メソッドは引数の内容を配列の先頭要素として追加し、戻り値として追加後の配列の長さを返す。

shift~先頭取出し・削除

shift()メソッドは配列の先頭要素を1つ削除し、削除した内容を戻り値として返す。

JS/ES – キー入力イベント

イベントの種類

キー入力のイベントは、keydownkeyupで、keydownはキーを押したときに発火し、keyupはキーを離したときに発火する。

keypressはデバイス依存度が高いためfired(廃止)とされている。

イベントリスナーの登録

イベントの登録方法は以下の通り(全て小文字であることに注意)。

.addEventListener('keydown', callback, false)
.addEventListener('keyup', callback, false)

.on('keyDown', callback)
.on('keyUp', callback)

イベントの発生順

基本

キーが押下されるとkeydownイベントが発生し、元に戻るとkeyupイベントが発生する。たとえば英子文字のaの場合は以下の順番。

  1. keydown, 'a'
  2. keyup, 'a'

キーを押し続けるとリピート機能によりkeydownが繰り返して発生し、離したときにkeyupイベントが1回発生する。

SHIFTキーを押しながらの場合は、例えば英大文字のAの場合以下の順番。

  1. keydown, 'Shift'
  2. keydown, 'A'
  3. keyup, 'A'
  4. keyup, 'Shift'

ただしSHIFTキーにもリピート機能が働いた場合、keydownが繰り返される。

TABとCAPS LOCK

TABキーとCAPS LOCKキーの2つのキーについては、keydownは発生するがkeyupは捕捉しない(1.1.0と3.4.1で同じ結果)。

ただしSHIFT + CAPS LOCKはkeyの値が'CapsLock'としてkeydownkeyupの両方が発火する。

イベントの発火状況については以下のコードで確認した。

キーの内容の参照

参照方法

キーの内容は、コールバックの引数で得られるイベントオブジェクトのプロパティーで参照する。

addEventListener(event_name, (e) => {})

on(event_name, (e) => {})

上記の場合、コールバックの引数eのプロパティーkeycodeで必要なキーの値を参照する。ただしcodeプロパティーはJQuery3.4.1など新しいバージョンからでないとundefinedになる。

また、keyCodeプロパティーはdeprecatedとなっている。

keyプロパティー

キーボードのキー配置によらない文字や機能としての値はkeyプロパティーで参照する。

codeプロパティー

codeプロパティーはキーボードに割り付けられた文字や機能に関係なく、キーボード上の位置としての値を返す。QWERTY配列上の文字で返すため、キー配列の種類に依らない物理的なキー位置を特定できるが、Dvorak配列など割り当てられた文字の位置が違う場合、ユーザーの意図した文字と違う値が変える。

CTRLやSHIFTど左右にキーがある場合、それらの左右が区別される。

JQueryでは3.1.xでもundefinedで、3.4.1では機能する。

機能キーの押下状態の捕捉

以下のプロパティーは、SHIFT/CTRL/ALTの各キーが押されている場合にtrueを返す。

このコードの実行例を以下に示す。a単独、ALT+b、CTRL+c、SHIFT+dと押した結果、それぞれの機能キーの押下状況が捕捉されている。

 

JS/ES – KeybordEvent.key

概要

キーボードのイベントが捕捉されたとき、イベントオブジェクトのkeyプロパティーは操作されたキーの値をDOMString(実のところ一般のUTF-16 String)で保持している。

確認コード

以下のコードで確認した。

keyの値:DOMString

a-z ‘a’-‘z’
A~Z ‘A’-’Z’
0-9 ‘0’-‘9’
!, “, #, … ‘!’, ‘”‘, ‘#’, …
SPACE ‘ ‘
BS ‘Backspace’
DEL ‘Delete’
ENTER ‘Enter’
SHIFT ‘Shift’
CTRL ‘Control’
ALT ‘Alt’
CAPS LOCK ‘Alphanumeric’
SHIFT + CAPS LOCK ‘CapsLock’
TAB ‘Tab’
‘ArrowUP’
‘ArrowDown’
‘ArrowLeft’
‘ArrowRight’
CAPS LOCK ‘Alphanumeric’
SHIFT + CAPS LOCK ‘CapsLock’
TAB ‘Tab’
Home ‘Home’
End ‘End’
F1-F12 ‘F1’-‘F12’

 

JQuery – 視覚効果

JQueryのみによる効果

ネイティブのCSSやJQueryによって、要素の表示/非表示の切り替え時のアニメーション効果を設定することができる。他のライブラリーによらない視覚効果についてこちらにまとめている

また、このうちのslideUp()/slideDown()メソッドについてこちらに詳しくまとめている

scrollTop

scrollTopによる画像スクロールでは、背景画像の縦位置をスクロール位置から計算する。その結果、画像のスクロールに伴って背景画像がスクロールし、立体的なイメージ効果を与える。

外部フレームワーク

ScrollMe

ScrollMeはJQueryのフレームワークで、画面をスクロール伴ってHTML要素に動きを加えることができる。

こちらのページにScrollMeの機能をまとめた。

 

 

JS/ES – JQuery – イベントリスナーの登録

on()/off()

概要

on()メソッドは引数にイベント名とコールバック関数を指定する。登録されたイベントに対して対応するコールバックが実行されるようになる。

off()メソッドは引数にイベント名と、オプションでコールバック関数を指定する。コールバックを指定した場合はその関数だけが削除され、指定しなければDOMのすべてのリスナーが削除される。

書式

[DOM].on('event', callback)

[DOM].off('event'[, callback])

実行例

以下のHTMLでは、2つのp要素と3つのボタンを配置する。

  • Switchボタンには、あらかじめボタンのクリックに対してp1の表示を切り替えるリスナーが登録されている
  • AddボタンはSwitchボタンに、p2の表示を切り替えるもう1つのリスナーを登録する
  • DeleteボタンはSwitchに登録された特定の/あるいは全てのリスナーを削除する

off()にリスナーを指定した場合、Deleteボタンを押すとp2が反応しなくなるがp1は反応し続け、Addボタンを押すとp2の反応も復活する。

off()にリスナーを指定しない場合、Deleteボタンを押すとp1とp2のどちらも反応しなくなる(Switchボタンのリスナーが2つとも削除されるため)。その後Addボタンを押すとp2の反応だけが復活する。

特定イベント専用のリスナー

概要

たとえばclickイベントの場合、DOMのメソッドとしてclick()が準備されていて、その引数にリスナーを指定して登録できる。

実行例

以下の例は、p要素に対してmouseovermouseleaveの二つのイベントに対するリスナーを登録する例。

リスナーにデータを渡す

リスナーに直接引数を指定して渡すことはできないが、eventオブジェクトを通じてデータを渡すことができる。

  • データは連想配列で、イベント名の次、コールバックの前に指定する。
  • コールバックの指定時、引数にイベントオブジェクトを明示する
  • コールバック内ではイベントオブジェクトのdata属性を通じてデータを取得する

書式

.on('event', {key: value, ...}, callback)

.click({key: value, ...}, callback)

実行例

以下の例は、ボタン1を押すと数値データを1つ、ボタン2を押すと数値データと文字データが1つずつコールバックに渡され、それらが表示される。