Poisson分布の標準形
ポアソン過程の到着数に現れる、離散確率分布。
(1)
全事象の確率が1となることの確認
(2)
平均
(3)
この過程で以下のようになっていることに留意。
(4)
分散
(5)
第一項の和の部分については、
(6)
したがって分散は以下のように得られる。
(7)
確率分布の形状と考察
Poisson分布の形状の特徴は以下の通り。
- のときは単調減少
- のときに対する確率が等しく、約0.368
- でピークが現れる。
は、その観測期間内に平均して1回も来ないようなケース。たとえばだと、平均して20分に1度来訪者が来ているとき次の10分に何人来そうか?といったイメージで、全く来ない確率が約60%、1人来る確率が約30%、2人以上来る確率が1割程度となる。ランダム事象と仮定したときの、災害に当てはめても興味深い。
は、単位時間あたりの到着率に観測時間を乗じた値が1ということであり、平均的にその観測時間内に1回到着しそうな状況にあたる。このような状況でも全く到着がない確率と1回到着する確率が等しく約37%、2回以上到着する確率が25%強となる。
の場合、の値に近いところで確率が最大となり、の値が大きくなるにしたがって高さは低く、裾野が広くなり対称形に近くなる。