オブジェクトの直接表示
オブジェクトを直接入力すると、その内容が表示される。
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> c(1, 2, 3) [1] 1 2 3 > x = 1:5 > x [1] 1 2 3 4 5 > (y = seq(1, 5)) [1] 1 2 3 4 5 |
スクリプトファイルでも行頭にオブジェクトを書くと、その行の実行時点でオブジェクトの内容が表示される。
ただし条件判断やループの場合は、文でもブロックでも表示はされない。
例えば以下のスクリプトの場合、
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1:5 for (i in 1:5) { 1:i } for (i in 1:5) 1:i |
表示されるのは1行目だけ。
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> 1:5print [1] 1 2 3 4 5 > > for (i in 1:5) { + 1:i + } > > for (i in 1:5) 1:i |
print()~一般的な表示
オブジェクトの内容をそのまま表示する。
デフォルトでは文字列が””で囲われるが、quote=Fを指定すると””が表示されなくなる。
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> x <- c("one", "two", "three") > print(x) [1] "one" "two" "three" > x <- c("one", "two", "three") > print(x) [1] "one" "two" "three" > print(x, quote=F) [1] one two three |
page()~別ウィンドウでの表示
page()関数ごとに別ウィンドウが立ち上がり、オブジェクトが表示される。大量のデータを表示するときに便利。
デフォルトではmethod="dput"
が指定され、オブジェクトの定義表現が表示される。
オブジェクトの内容を表示するときは、明示的にmethod="print"
を指定する。
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x <- 1:100 page(x, method="dput") page(x, method="print") |
1つ目のpage()関数で別ウィンドウが立ち上がり、以下のように表示される。
1 |
1:100 |
2つ目のpage()関数で2つ目の別ウィンドウが立ち上がり、以下のように表示される。
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[1] 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 [19] 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 [37] 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 [55] 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 [73] 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 [91] 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 |
cat()~文字列の表示
cat()
関数は、括弧内の文字列をそのまま出力する。
catは最後に改行をつけないので、改行させたい時は”\n”を付ける。
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> cat("This is test for cat()\n") This is test for cat() |
str()~オブジェクト情報付き表示
要約されたオブジェクトの情報を付けて内容を表示する。
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> str(seq(1, 5)) int [1:5] 1 2 3 4 5 > str(c("one", "two", "three")) chr [1:3] "one" "two" "three" |
summary()~データの要約を表示する。
オブジェクトの内容に応じた要約情報を表示する。
summaryは特に統計データの要約に重要。たとえば▲データフレームの集計▲を参照。
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> summary(seq(1, 5)) Min. 1st Qu. Median Mean 3rd Qu. Max. 1 2 3 3 4 5 > summary(c("one", "two", "three")) Length Class Mode 3 character character |