離散的な方法による確認
単位時間あたりの到着率のポアソン過程において、時刻0に到着が発生した後、次の到着があるまでの時間間隔が以下である確率を考える。
を等分し、とすると、到着間隔が以下なので、連続して到着しなかった後に到着が発生する事象を重ね合わせて、以下のように表せる。
(1)
ここでとおいての極限をとると、
(2)
となって指数分布の確率分布関数を得る。
確率密度関数を直接求める方法
到着時間間隔の確率密度関数をとし、の間は到着が発生せず、で到着が発生する場合を考える。
(3)
これより、
(4)
両辺をで微分して、
(5)
この微分方程式の解は、
(6)
確率密度関数なので、全定義域の積分値が1となることから、
(7)
これよりを得るので、確率密度関数は以下のように得られる。
(8)
Poisson分布から導く方法
ポアソン過程に関して、以下のPoisson分布を考える。
(9)
ここで、時刻の間に全く到着がない確率はその時間の間であるから、
(10)
ここで、到着時間間隔が以下である確率は、の間に1回以上到着がある事象の和であり、「1回も到着がない」事象の余事象でもある。これより、以下の指数分布の分布関数を得る。
(11)