問題
確率変数が確率分布に、確率変数が上の一様分布に従うとする。このときは確率分布に従う。 |
下図にもあるように、確率分布関数が立っているところ、すなわち確率密度の高いところが高くなるような乱数が生成されることになるので、直感的にわかりやすい。
証明
Uが一様分布に従うことを以下のように表す。
(1)
確率分布関数は単調増加で、その逆関数も単調増加だから、
(2)
これより、
(3)
ここでとおくと、だから、
(4)
すなわち確率変数が確率分布に従うことを意味している。
指数分布の例
指数関数の確率分布関数は以下の形をとる。
(5)
これの逆関数系は以下のとおり。
(6)
上式のに一様乱数列を入れることで、計算結果は指数分布に従う乱数列として得られる。
統計分析言語Rで確認したところ、一様乱数からきれいな指数乱数が得られている。
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exprand <- function(dummy) return(- 1 * log(1 - runif(1))) data <- rep(0, 100) data <- sapply(data, exprand) hist(data, freq=FALSE) curve(dexp(x, rate=1), add=TRUE) |