Java – プリミティブ型

論理型

boolean

true/falseの二値。2値を表すのには1ビットで十分だが、実装上の内部表現については明確に定められていないらしい。

  • リテラル表現はtruefalse
  • 比較式の評価結果は論理値を持つ
  • 他の型へはキャストできない

数値型(整数型)

byte

8ビットの符号付き2進数で表現可能な整数で、範囲は−128~127。内部表現のサイズは1バイト。

  • byte型で表現可能な最大値127を超えると8ビット目が1となって負数になる
  • byte型で表現された−1(0b11111111)の演算結果がこれを超える場合、9ビット目以上が無視される
  • 符号なしで8ビット目が1となるリテラル(0b10000000x80)以上の数はint型で解釈され、byte型へのキャストが必要
    • 8ビット目が1のリテラルをbyte型にキャストした場合、負数とみなされる

short

16ビットの符号付き2進数で表現可能な整数で、範囲は−32768~32767(約3万)。内部表現のサイズは2バイト。

  • short型で表現可能な最大値32767を超えると16ビット目が1となって負数になる
  • short型で表現された−1(0bffff)の演算結果がこれを超える場合、17ビット目以上が無視される
  • 符号なしで16ビット目が1となるリテラル(0x8000)以上の数はint型で解釈され、short型へのキャストが必要
    • 16ビット目が1のリテラルをshort型にキャストした場合、負数とみなされる

int

32ビットの符号付き2進数で表現可能な整数で、範囲は−2147483648~2147483647(約21億、109オーダー)。内部表現のサイズは4バイト。

  • int型で表現可能な最大値2147483647を超えると最上位ビットが1となって負数になる
  • int型で表現された−1(0bffffffff)の演算結果がこれを超える場合、33ビット目以上が無視される
  • 符号なしで32ビット目が1となるリテラル(0x80000000)以上の数は、そのままint型の負数として解釈される

long

64ビットの符号付き2進数で表現可能な整数で、範囲は−9223372036854775808~9223372036854775807(約920京、1018オーダー)。内部表現のサイズは8バイト。

  • 与えるリテラルが16ビット以内の数値の場合、int型で解釈され、負数の場合は負数として64ビットに拡張される
  • 与えるリテラルが17ビット以上の数値の場合、リテラルには末尾にL/lを付ける必要がある
  • 与えるリテラルが65ビット以上の数値を扱うことはできない
  • long型で表現可能な最大値9223372036854775807を超えると最上位ビットが1となって負数になる
  • long型で表現された−1(0bffffffffffffffff)の演算結果がこれを超える場合、65ビット目以上が無視される

数値型(実数型)

float

32ビット(4バイト)の浮動小数点数で、−3.4028235×1038~−1.4×10−45、1.4×10−45~3.4028235×1038の範囲の実数を扱える。

  • 内部表現はIEEE754、符号1ビット、指数部8ビット、仮数部23ビット
  • 最大値はFloat.MAX、最小値はFloat.MINで取得できる
  • 最大値を超える値はInfinity、絶対値が最小値を下回る値は0.0となる

double

64 ビット(8バイト)の浮動小数点数で、−1.7976931348623157×10308~−4.9×10−324、4.9×10−324~1.7976931348623157×10308の範囲の実数を扱える。

  • 内部表現はIEEE754、符号1ビット、指数部11ビット、仮数部52ビット
  • 最大値はDouble.MAX、最小値はDouble.MINで取得できる
  • 最大値を超える値はInfinity、絶対値が最小値を下回る値は0.0となる

文字型

char

16ビットのユニコード1文字を扱う。シングルクォートで囲んだ1文字のほか、ユニコードなら\u0000\uffff、10進数なら0~65535。

 

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