概要
JavaScriptのイベントハンドリングの基本は(他の言語と同様に)、以下の手順を踏む。
- イベントを発生させるオブジェクトを生成する
- イベントリスナー(イベントハンドラー)を定義する
- その際、捕捉したいイベントを指定する
 
- イベントリスナーをオブジェクトに登録する
以下、JSにおけるイベントリスナーの登録手順を整理する。
基本形式
最も基本に忠実な手順を如何に例示する。
具体的には、ボタンを配置し、クリックに対するリスナーを定義し、そのリスナーをボタンに登録している。
| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 | <button id="button1">関数定義</button> <script>   function onclick1() {     alert("関数定義");   }   var button1 = document.getElementById('button1');   button1.addEventListener('click', onclick1, false); </script> | 
無名関数
以下の例では、無名関数としてリスナーを定義し、それを直接addEventListenerの引数としている。
無名関数を使っているので、リスナーを保持する変数は必要ない(リスナーに名前を付ける必要がない)。リスナーの処理内容が少ないときに使える。
| 1 2 3 4 5 6 | <button id="button2">無名関数</button> <script>   var button2 = document.getElementById('button2');   button2.addEventListener('click', (() => alert("無名関数")), false); </script> | 
メソッドチェーン
以下の例では、ボタンオブジェクトの取得とリスナーの登録をメソッドチェーンで行い、さらにリスナーを無名関数で渡している。
リスナーの処理コード量が多いときは、無名関数ではなく通常の関数定義とする。
| 1 2 3 4 5 6 | <button id="button3">対象連鎖</button> <script>   document.getElementById('button3').addEventListener(     'click', (() => alert("オブジェクトチェーン")), false); </script> |