概要
MANDARAは国土数値情報など複数の地図データ形式を取り込むことができる。高速道路データを国土数値情報のダウンロードサービスからダウンロードしてMANDARAに取り込んだので、その過程をメモ。国土数値情報の高速道路時系列の内容についてはこちら。
国土数値情報では、全国の高速道路のリンクと接合部のデータがJPGIS形式で提供されているものの、MANDARAでJPGISで取り込み可能なのは「行政区域(面)」、鉄道(線)」、「公共施設」のみ。
旧統一フォーマット形式で「道路」のデータCSVで提供されているが、こちらは平成7年度と年次が古いので使い難い。
ところで、先のJPGIS形式のデータをダウンロードするとShape形式(shp)やdbfファイルもついてくる。これらを取り込むことで、地図ファイルデータと属性データとして取り込むことができる。この取り込み方法には、属性データまで一括して取り込む方法と、地図ファイルと属性データを別々にファイル化して取り込む方法がある。
たとえば高速道路の場合、xmlファイルと別に、路線についてはN06-15_HighwaySection、ICやJCTなどのジョイントについてはN06-15_Jointといったファイル名が付され、それぞれに拡張子shp、dbf、shxの3種類のファイルが得られる。
方法1:地図と属性の一括取り込み
- 作業用のフォルダに3つの拡張子(shp、dbf、shx)のファイルを保存
- MANDARAを起動した直後のダイアログで「シェープファイル読み込み」を選択
- shpファイルを参照・選択して読み込み
- 複数のshpファイルを読み込むことができ、それぞれ別のレイヤの属性として取り込まれる
- 地図データは、一つのファイルに複数のオブジェクトグループとして取り込まれる
この方法の特徴は以下の通り。
- 路線と結節点のオブジェクト名は、元のオブジェクト名が基本になる
- ファイル名を使うと
[ファイル名].[オブジェクト連番]
になる - 複数のShapeファイルを取り込んでファイル名を使わないと
[ファイル連番].[オブジェクト連番]
になる
- ファイル名を使うと
- 地図ファイルを分離するには、「編集」メニューからマップエディタを開き、地図ファイルとして保存
- 属性データはdbfファイルに保存された順番・内容のまま
- 集成したい場合は属性データの編集で行う
方法2:地図と属性を別々にファイル化
地図データの取得
- マップエディタを起動
- 「地図データ取得」→「シェープファイル」でダイアログが開く
- よみこむShapeファイルを選択していく
- 「オブジェクト名のヘッダにファイル名をつける」のチェックを入れる/はずす
- 座標系、測地系、投影法を確認して「ファイル変換」ボタンを押す
- このあと必要なら、オブジェクト名を一括変換
参考:オブジェクト名の変更と属性データの取り込み
オブジェクト名の変更
Shapeファイルを読み込んだままの状態では、オブジェクト名は単なる連番か、その前にファイル名が付されたものになる。オブジェクト名に路線名を入れたかったのと、連番の桁数を固定長としたかったので、次のようにした。
- dbfファイルを表計算ソフトで開く
- 路線名のデータをコピーして別シートに貼り付け
- 同じ項目数の連番を生成して値コピー
- 固定長の連番を文字列化し路線名と合体させて新たなオブジェクト名とする
- 元の連番を1列目、新たなオブジェクト名を2列目に配置して、2列分の全データをコピー
- マップエディタのオブジェクト名の一括変換でオブジェクト名を変換
属性データの取り込み
種別や車線数などの基本データをCSV化して、後で利用しやすいようにしておく。
- dbfファイルを表計算ソフトで開く
- 先頭列を確保し、マップエディタのオブジェクト名のコピー機能を利用して、オブジェクト名をコピー・ペースト
- 不要なデータ項目(列)を削除
- 項目名を適宜修正
- ファイルをCSV形式で保存