概要
たとえば都道府県レイヤの属性データが次のようだとする。
都道府県名 | 市区町村コード | |
1 | 北海道 | 01101 |
2 | 青森県 | 02201 |
3 | 岩手県 | 03201 |
・・・ | ・・・ | ・・・ |
このデータは、実際に国土数値情報の行政界データを都道府県名で融合させた例で、元の市区町村名などのフィールドは削除している。
ここで都道府県コードを各都道府県に与えたいが、データとしては市区町村コードの形で残っているので、この先頭2文字に”000″を付けた5桁のコードを新たな都道府県コードのフィールドとして生成したい。
そこでこの操作を、フィールド操作のフィールド計算機で行う。
手順
- 属性テーブルの操作の手順で、フィールド操作のペインを表示させる
- 編集ボタンを押して編集モードに入る
- フィールド計算機ボタンを押して計算機のダイアログを表示させる
- 新しいフィールドを作るか、既存フィールドを更新するかを選択
- 新しいフィールドを作る場合は、フィールド名やタイプ、フィールド長を入力
- 今回は新しいフィールド”N03_000″に5桁固定の半角数字のテキストで定義
- エディタを使ってフィールド計算の内容を記述
- 今回は市区町村コードのフィールド”N03_007″の左から2文字を取り出し、それに”000″を付け足す
- 文字列の左から取り出す関数はleft()
- 文字列の結合は||ボタンで入力
- 文字列はダブルクォート(“)で囲むとエラーになり、シングルクォートで通る(‘)
- OKボタンを押す(この時点でまだフィールド計算はされない)
- 編集ボタンを押して編集モードを解除
- このときに「変更を保存するか」尋ねられるので、保存すれば計算が実行される
以下はフィールド計算機の入力の様子。
実行結果は以下のようになる。
都道府県名 | 市区町村コード | N03_000 | |
1 | 北海道 | 01101 | 01000 |
2 | 青森県 | 02201 | 02000 |
3 | 岩手県 | 03201 | 03000 |
・・・ | ・・・ | ・・・ | ・・・ |