概要
国土数値情報で読み込み市区町村単位でマルチパート化したポリゴンを、都道府県単位にまとめる。
複数のポリゴンの接する境界をなくしてひとつながりのポリゴンとするため、Dissolveという処理を行う。
令和4年度の行政区域データでは「無効なジオメトリ」のために処理ができなかったため、これを無視する手順も記録した。
Dissolve処理~無効なGeometryで停止
Dissolve(融合)はメニューの「ベクタ」→「融合(dissolve)」を選択する。
すると以下のようなダイアログが表示される。
ここでポリゴンを融合するキーを選択するため、「基準となる属性」を選んでいく。右にある”…”をクリックするとパラメーター選択の表示になるので、都道府県の属性N03_001にチェックを入れてOKをクリック。
もとのダイアログに戻るので「実行」ボタンをクリック。ところが、この時点で以下のようなエラーが出て処理が停止した。
無効なジオメトリがあるので処理が停止したとのこと。これを確認してみたが、無効な部分を最大に拡大しても特に交差しているなどの形は見られなかった。
無効なジオメトリーの無視設定
ここではプロセッシングツールで無効なジオメトリーを無視するよう設定した。この設定では無効なジオメトリーを修正はせず、無視して実行が続けられる。
都道府県単位の融合結果
上記の設定後にDissolve処理を実行すると、警告は表示されるものの処理は続行されて完了。以下のように都道府県単位にポリゴンがまとめられた。
なお、新たにまとめられた都道府県のポリゴンが入っているレイヤーが作成されるが、一時レイヤーの場合はこれを保存しておく。
属性テーブルを確認すると、以下のように都道府県に対応する47個のオブジェクトにまとめられている。
ただしまとめられたオブジェクトの属性は、たまたま先頭にあったレコードのものが用いられる。このため自治体コードは市区町村のものだったり、NULLであったりする。